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病気が関係しているかも?!放っておいても大丈夫な寝言と危険な寝言の見分け方。

娘は、わりとよく寝言を言う方で、起きているのかと思いついつい返事をしてしまったこともあるのですが、寝言に返事をするのは良くないそうです。

私自身は、自分の寝言で目が覚めることがあり、そういう時はたいてい何かしらストレスを抱えている時だったりします。

ただの寝言だったらよいのですが、中には病気が関係している危険な寝言があるようなのでチェックしてみてくださいね。。

睡眠と寝言の関係

人は眠っている間、ノンレム睡眠(深い睡眠)と、レム睡眠(浅い睡眠)のサイクルを約90分の周期で繰り返し、脳や身体を休ませています。

レム睡眠時の夢と寝言の特徴

レム睡眠(浅い睡眠)は、身体を休める眠りです。

身体は眠っていますが、眼球がキョロキョロ動き、脳は起きて活動している状態です。

レム睡眠時には、記憶と学習に関わる海馬などが活動していて、昼間に経験したことの情報の整理や、記憶の定着を行っています。

【レム睡眠時の夢・寝言の特徴】

  • レム睡眠時に見る夢は、目が覚めた時に内容を覚えていることが多い
  • ストーリー性がある夢が多い
  • 寝言は夢の内容に沿ったものであることが多い
  • 身体を休ませているレム睡眠のときは、筋肉が弛緩状態にあるためハッキリ発音できずにゴニョゴニョした寝言になる

ノンレム睡眠時の夢と寝言の特徴

ノンレム睡眠(深い睡眠)は、脳を休める眠りです。

脳は眠っていますが、身体は筋肉の緊張が保たれている状態です。

記憶などをつかさどる大脳皮質や、身体を活発に活動させるために必要な交感神経などを休ませ、日中の活動で傷ついた身体を修復しています。

【ノンレム睡眠時の夢・寝言の特徴】

  • 筋肉をコントロールできる状態のため、はっきりした発音の寝言になる
  • 夢を見たことはなんとなく覚えているが、内容は忘れてしまっていたり、覚えていないことが多い

病気が関係している危険な寝言とは?

寝言には、放っておいても問題のない寝言と、病気が関係している寝言があります。

問題のない寝言

  • 子どもの寝言
  • ゴニョゴニョとはっきりしない寝言

【男の子に多い夜鷲症】
夜鷲症は、成長とともに多くが自然治癒する問題のない寝言です。

突然、叫び声を上げて目を覚ます「夜鷲症」。

叫び声を上げた子ども自身も、なんで叫び声を上げたのか分からないという場合がほとんどで、小さな男の子によくみられます。

目覚めた後に呼吸が荒くなったりするため、心配になりますが、多くは思春期までに自然治癒します。

注意が必要な寝言

  1. 鮮明な寝言が長期間続く
  2. 寝言を言いながら手足を激しく動かす
  3. 起きた時に、身に覚えのないケガをしていたり部屋が荒れていたりする
  4. うめき声のような寝言が長期間続く

【レム睡眠行動障害】

1~3の症状がみられる場合は「レム睡眠行動障害」の可能性が考えられます。

50歳以降の男性に多くみられます。

レム睡眠は、身体は眠っていますが、眼球がキョロキョロ動き、脳は起きて活動している状態です。

普通は、身体が眠っている状態なので、身体を動かすことはありませんが、レム睡眠行動障害では、筋肉を抑制する神経回路がうまく働かないために、口論する、喧嘩をする、追いかけられるといった夢の内容と一致した寝言や動作を眠った状態のままおこなってしまいます。

寝言を言いながら手足を激しく動かしたり、暴れたりすることもあるため、本人だけでなく近くで寝ている人に危険が及ぶこともあります。

特に高齢者でこのような症状が現われた場合は、パーキンソン病やレビー小体型認知症、脳幹部の脳腫瘍といった病気につながる可能性があるので、病院の診察を受けることをオススメします。

【睡眠時無呼吸症候群】

4の症状が見られる場合は「睡眠時無呼吸症候群」である可能性があります。
中高年の肥満の人に多いです。

寝言とともに、いびきや無呼吸を確認できる場合は、睡眠外来、内科(呼吸器・循環器)、耳鼻咽喉科などを受診して治療することが大切です。

寝言に返事を返すといけないのは何故?

有名なのは「寝言を言っている時は、魂があの世の人と会話している状態だから、その時に話しかけると、魂がこちらの世界に戻って来られなくなる」というものでしょうか。

これは、もちろん迷信ですが、寝言に返事を返さない方が良いというのは本当です。

心と身体のメンテナンスを行っている睡眠中の寝言に返事をすると、睡眠の正しいサイクルを乱し、脳が休めなくなってしまうというのが理由です。

睡眠の正しいサイクルが乱れると、睡眠の質が落ち、心身の不調につながってしまうということから「寝言に返事するのは良くない」と言われているんですね~。

まとめ

友達や恋人との旅行に寝言を言ってしまわないか心配という人もいるでしょう。

もっとも簡単にできる「寝言対策」は、ストレスを軽減させたり、質の良い睡眠をとることです。

ぬるめのお風呂にゆっくり浸かってリラックスする、寝る前にストレッチを行う、寝る直前のパソコンやスマホは控えるのも質の良い睡眠をとるための方法です。

どうしても寝言が気になる・・・という人は、睡眠外来や、睡眠障害クリニックに相談してみるのもいいかもしれません。