「今日は何の日?」クリックしてみてみてね。

インフルエンザの潜伏期間と感染時期。潜伏期間中も要注意!

今年は、推定患者数が過去最高となってしまった「インフルエンザ」。

受験生がいるので、なんでインフルエンザが流行るこの時期に受験なんだと毎日文句を言いながら、受験当日まで子どもの体調に冷や冷やしっぱなしです。

これほどまでに大流行する原因は、もちろん感染力の高さですが、潜伏期間が短いことも関係があるようです。

インフルエンザの潜伏期間

潜伏期間とは、ウイルスが体内に侵入してから、インフルエンザの症状を発症するまでの期間のことで、一般的に1~3日程度といわれています。

インフルエンザ以外のウイルス感染症は、1週間~10日程度の潜伏期間であることが多いので、インフルエンザの潜伏期間は非常に短いことがわかると思います。

インフルエンザの潜伏期間が短い理由

インフルエンザの潜伏期間が短い理由は、ウイルスの増殖速度が驚くほど早いことです。

例えば、1個のインフルエンザウイルスが、体内に侵入したとすると、8時間後には100個に、16時間後には1万個に、感染から24時間後には100万個に増殖します。

インフルエンザウイルスが、100万個以上になると、悪寒、38度以上の発熱など、インフルエンザの症状が出始めます。

増殖スピードが早いため、感染後早期に発症してしまう=潜伏期間が短いのです。

潜伏期間中もインフルエンザウイルスを排出している!

インフルエンザウイルスは感染力が高いので、幼稚園や学校は「学校保健安全法」という法律で、出席停止期間(発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日を経過するまで)が決められています。

しかし、実際は潜伏期間中でもある発症1日前からウイルスを排出しているんです。

知らず知らずのうちに自分が感染源になってしまっているんですね。

潜伏期間が短いことと、潜伏期間中もウイルスを排出して感染を拡大させてしまうことが、インフルエンザが大流行する原因のひとつになっています。

インフルエンザの兆候に注意

潜伏期間中でもある発症1日前からウイルスを排出してしまうインフルエンザ。

毎年、流行してしまうのもわかる気がします。

少し体調が優れないな?と思ったら、インフルエンザの可能性も考えて、自分が感染源にならないよう、気をつけることも大事なんですね。

【インフルエンザの兆候】

  • 身体のだるさ・倦怠感
  • 強い悪寒
  • 鼻腔やのどの乾燥

インフルエンザの兆候といっても、通常の風邪と区別が付きにくいですが、少しだるいかな?と兆候が表れてから、高熱、筋肉痛、関節の痛みと症状が一気に進むのが特徴です。

特に、周囲でインフルエンザが流行っている場合や、前日に人混みに出かけたなど、インフルエンザに感染した可能性がある場合にこれらの兆候がみられたら、できるだけ外出は避ける、咳やくしゃみなどの症状が出ていなくてもマスクを付けるなど、インフルエンザウイルスを周囲に広げないように気をつけることも大事です。

インフルエンザの感染時期と感染経路

インフルエンザの感染時期

インフルエンザの流行は、日本では例年11月下旬頃から始まり、1月下旬~2月上旬に、ピークを迎え、3月頃まで続きます。

季節性インフルエンザのウイルスの中でも、A型はウイルスが頻繁に変異するため、大流行を引き起こします。

インフルエンザの感染経路

主な感染経路は、インフルエンザウイルスに感染している人の、咳やくしゃみ、会話による「飛沫感染」です。

口や鼻から侵入したインフルエンザウイルスは、上気道(喉と肺の入り口の間の管)の粘膜に付着し、約20分で細胞の中に入り込みます。

また「接触感染」にも注意が必要です。

接触感染は、ウイルスが付着したものに触れ、その手で目、鼻、口などを触ったことで、粘膜からウイルスが侵入して感染するケースです。

まとめ

発症する1日前から、感染力があるとは驚きですよね。

体調が少しくらい悪くても頑張ってしまうのが日本人なので、毎年大流行するのも納得です。

住んでいる地域で、インフルエンザが流行した場合には、3~4週間で終息することが多いそうですから、その期間は「マスク」で感染予防はもちろん、自分もウイルスをばらまいてしまう可能性があることを忘れず、気をつけようと思います。