青い空に白い雲。小学校の時に自由研究で「雲の観察」をしたことを覚えています。
大人になってからは、雲を眺めるなんてことは贅沢な時間と化していましたが、育児中の今は、子どもに「みてみて~」なんて言われるので、面白い形の雲を一緒に見つけたり、明日の天気を予想したりしています。
コロナの影響で家にいるこの頃ですが、窓を開ければ空は見えます♪
雲を見ながら、いろいろな想像を膨らませるだけでも、あたたかい気持ちになるので、お天気の日は、空を見てみてね。
ところで雲って何種類あるか知っていますか?
雲の種類は何種類?
雲はできる高さと、その形で10種類に分けられています。
- 巻雲(けんうん)
- 巻積雲(けんせきうん)
- 巻層雲(けんそううん)
- 高積雲(こうせきうん)
- 高層雲(こうそううん)
- 乱層雲(らんそううん)
- 層積雲(そうせきうん)
- 積雲(せきうん)
- 層雲(そううん)
- 積乱雲(せきらんうん)
なんか同じ漢字ばかりが使われていてややこしいですよね。
使われている漢字で雲がわかる!
雲の名前は、雲ができる高さを示す「巻」「高」、雲の形や状態を示す「層」「積」の組み合わせで付けられているんですよ。
雲の高さを示す「巻」「高」
「巻」が付く雲は、一番高い所にできる雲で上層雲とよばれ、「巻雲」「巻積雲」「巻層雲」の3種類。
「高」が付く雲は「巻」に次いで高い所にある雲で中層雲とよばれ、「高積雲」「高層雲」の2種類。
そのほかの雲は、下層雲とよばれます。
雲の形や状態を示す「層」「積」
「層」が付く雲は、なだらかに横に広がった状態の雲を表しています。
「積」がつく雲は、塊状の雲を表しています。
雨をもたらす雲「乱」
「乱」が付く雲は、雨を降らせる雲で「乱層雲」と「積乱雲」の2つです。
乱層雲は、横に広がった雲なので、広い範囲で弱い雨が降ります。
積乱雲は、塊状の雲なので、狭い範囲で強い雨が降ります。
10種類の雲の特徴を覚えよう
巻雲(けんうん)
【別名】すじ雲・はね雲・しらす雲
【特徴】
- 雲の中で一番高いところにできる
- よく晴れて上空の風が強い時に出現し、春・秋によく見られる
- 羽毛や馬のしっぽのように見える「繊維状」をした離ればなれの雲
- 雲の先端がカギ状のように曲がっていると、天気が悪化する前ぶれ
巻積雲(けんせきうん)
【別名】うろこ雲・いわし雲・さば雲
【特徴】
- 秋の雲の代表
- 小石をばらまいたような雲
- 魚のうろこ状、またはさざ波状
- 天気が下り坂に向かうことが多い
巻層雲(けんそううん)
【別名】うす雲・かすみ雲
【特徴】
- 空一面をうすいベールで覆ったように出現する
- 太陽や月にかかるとまわりに「かさ」という環が出現することがある
- 低気圧が接近する前に現れるため、天気は下り坂
高積雲(こうせきうん)
【別名】ひつじ雲・まだら雲
【特徴】
- 青空に白いひつじの群れがいるように見える
- 巻積雲(うろこ雲)と似ているが、発生する場所が低く雲が厚いため、底に陰がある
- 帯状・波紋状に発達して広がっていくのが特徴
高層雲(こうそううん)
【別名】おぼろ雲
【特徴】
- 太陽や月をぼやかす全天を覆う薄い灰色の雲
- 巻層雲に似ているが、「かさ」は生じない
- 発達して乱層雲となる場合がある
層積雲(そうせきうん)
【別名】うね雲・まだら雲・くもり雲
【特徴】
- やや厚めの塊状の雲が、畑のうねのように空を埋め尽くす
- いわゆる「くもり」の状態で、雨は降らない
- 一年中見ることができる
積雲(せきうん)
【別名】わた雲
【特徴】
- 大きな綿あめのように見える、絵に描くような雲らしい雲
- 上面はでこぼこしているが、下面はほとんど水平
- しばらくは良い天気が続く
- 発達すると雄大積雲になり、積乱雲と区別しにくくなる
層雲(そううん)
【別名】きり雲
【特徴】
- 雲の中では一番低い所にできる
- 山のふもとに発生し、霧や霧雨をもたらす
乱層雲(らんそううん)
【別名】あま雲・ゆき雲
【特徴】
- 太陽を隠してしまうほどぶ厚い雲
- 形を変えるスピードが早い
- 低気圧の中心にできるので、雨や雪を降らせる
積乱雲(せきらんうん)
【別名】入道雲・かみなり雲
【特徴】
- 夏の風物詩の背の高い巨大な雲
- 雲の中では最も危険
- 激しい雷雨や竜巻、あられやヒョウを発生させる
- 低い所では小さな水のつぶ、高い所では小さな氷のつぶが集まってできている
まとめ
子どもに「あの雲はなんていうの~?」と聞かれて、サラッと答えられたらカッコイイですよね。
ちなみに、飛行機雲が発生するのは、上空に水分が多い時なので、翌日は雲の多いお天気になることが多いんですよ。
普段忙しい人もたまには空を見上げてみてくださいね。