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「光老化」を防ぐ日焼け止めの選び方。SPF・PAってどういう意味?

シミ、シワ、くすみ、たるみを引き起こす紫外線。

紫外線対策として、今や、1年中欠かせないものとなった日焼け止めですが、どのように選んでいますか?

SPFとPAの意味と、シーンに応じた日焼け止めの選び方を解説します。

SPF・PAってなに?

SPFは、 紫外線B波 (UVB) を防ぐ

SPFとは、紫外線B波(UVB)の防止効果を数値で表したもの。

【紫外線B波(UVB)の特徴】

  • 短時間で肌に赤みや炎症を引き起こす
  • 火傷のような日焼け(サンバーン)
  • シミやそばかすの原因になる

屋外での日焼けの原因となるため「レジャー紫外線」とも呼ばれます。

 SPFの数値の意味

日焼け止めには「SPF30」とか「SPF50」とか数値が書かれていますよね。

「SPF30」は、30時間効果が持続するという意味ではなく、サンバーンを30倍遅らせることができる=素肌の時の30分の1にまでダメージを減らすことができるという意味です。

PAは、 紫外線A波(UVA) を防ぐ

PAとは、紫外線A波(UVA)の防止効果を+の数で表したもので、PAの+が多いほど効果が高くなります。

【紫外線A波(UVA)の特徴】

  • 肌が黒くなる日焼け(サンタン) 
  • シワやたるみの原因になる
  • 波長が長く、雲や窓ガラスも透過する

波長が長い紫外線A波(UVA)は、肌の奥深く、真皮にまで到達し、ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、そしてヒアルロン酸をつくりだす細胞を傷つけ、シワやたるみの原因になります。

紫外線A波(UVA)は、雲や窓ガラスも透過するので部屋の中にいても安心できません。そのため「生活紫外線」とも呼ばれます。

降り注ぐ紫外線の約9割がこの紫外線A波(UVA)です。

紫外線対策は1年中油断できない

紫外線量のピークは春~夏ですが、真冬でもゼロになることはありません。

特に、降り注ぐ紫外線の約9割を占める紫外線A波(UVA)は、1年中天気に関係なく、朝から夕方まで安定して降り注ぎ、室内にも到達します。

紫外線B波(UVB)は、冬場になると半分程度に減少します。

曇りや雨だからといって油断は禁物です。

曇りの日では晴れた日の6割程度、雨の日でも晴れた日の2割程度の紫外線が地表に届いています。

上から降り注ぐだけでなく、壁や地面に当たって反射することもわかっています。

【紫外線の反射率】

  • 芝生・土・・・10%以下
  • コンクリート・アスファルト・・・10%
  • 乾いた砂浜・・・15~25%
  • 水面・・・10~20%
  • 雪面・・・80%

日焼け止めの選び方

数値が高ければ高いほど、日焼けを防ぐ効果が高いのだからそれに超したことはないだろうと考える人が多いと思いますが、肌が強い人以外には、あまりオススメはできません。

日焼け止めは、効果が高くなるほど、 肌に負担がかかり、肌荒れの原因となったり、乾燥が進んでしまったりするからです。

日焼け止めを選ぶ時は、使用するシーンによって選ぶのがオススメです。

冬場は「SPF」よりも「PA」をチェックして選ぶとよいですよ。


【炎天下での長時間のレジャー・マリンスポーツなど】

SPF50+ / PA++++

汗や水に強いものを選びましょう。

【屋外での短時間のレジャー・軽い運動など】

SPF20~30 / PA++~PA+++

【日常生活、買い物などの軽い外出】

SPF10~20 / PA+~PA++

こまめに塗り直すことが大切

日焼け止めは、出かける前に塗れば1日中効果が続くというわけではありません。

洋服などでこすれて取れてしまったり、汗や皮脂で流れてしまったりするからです。

そのため、たとえ汗や水に強い「ウォータープルーフ」の日焼け止めであっても、こまめに塗り直しをする必要があります。

まとめ

紫外線によって起こる肌老化を「光老化」といいます。

加齢による老化はある程度仕方がないものですが、光老化は対策することで遅らせることが可能です。

シミやシワ、たるみは、見た目年齢に直結するため、特に生活紫外線である紫外線A波(UVA)の対策はしっかりとしておきたいですよね。

紫外線は1年中、天気に関係なく降り注いでいますし、窓を通過して届くので家の中でも、日焼け止めは忘れないようにしてくださいね。