二の腕にできたぶつぶつ。
かゆみや痛みなど自覚症状がほとんどないとはいっても、薄着になる季節は特に、ざらざらとした触感と、鳥肌のような見た目が気になりますよね。
実は、4人に1人がこのような症状に悩まされているのだそうです。
そんな「二の腕のぶつぶつ」の正体と原因、正しいケア方法をまとめました。
二の腕のぶつぶつの正体
「サメ肌」と呼ぶこともある二の腕のぶつぶつの正体は、なんと「古い角質」です。
ただ、サメ肌という病名は存在せず、医学的に言うなら、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)という皮膚疾患です。
【毛孔性苔癬とは?】
毛穴に一致して小さな盛り上がりが生じる皮膚疾患です。
10代~20代に多くみられ、その後は加齢とともに自然と落ち着いてくることがほとんどです。
皮膚疾患とはいえ、自然治癒することも多いため、保湿効果・角質を柔らかくするワセリンや尿素が入った外用薬などが処方され「経過観察」となるケースがほとんどで、特に治療は必要としません。
しかし、気になるからと爪でひっかいたりすると、跡が残ったり、シミになったりすることがありますから、触らないことが大切です。
二の腕のぶつぶつの原因
二の腕にぶつぶつができる原因は・・・
肌の生まれ変わりのサイクルである「ターンオーバー」がうまくいかずに、毛穴に古い角質が過剰に溜まり詰まってしまったことにあります。
ざらざらとした触感とぶつぶつは、角栓だったのですね。
ただ、根本的な原因については、未だ明らかになっておらず、遺伝や体質、アトピー性皮膚炎、乾燥肌、肥満、ホルモンの影響などが関与しているのではといわれています。
【毛孔性苔癬とニキビの違い】
毛孔性苔癬とニキビ、どちらも、毛穴が詰まって肌にぶつぶつができますし、見た目も似ていますよね。
間違いやすいのですが、まったくの別物です。
- 毛孔性苔癬・・・毛穴に詰まった角質の先端が皮膚の表面に盛り上がった状態
- ニキビ・・・毛穴に詰まった皮脂をエサに、アクネ菌が繁殖して皮膚が炎症を起こした状態
二の腕のぶつぶつ(毛孔性苔癬)は、ニキビのように炎症を起こしているわけではないので、赤みやかゆみなどの症状はほとんどありません。
また、ニキビのように顔にできることはなく、二の腕、背中、太もも、お尻が中心です。
二の腕のぶつぶつの症状を改善する方法
二の腕のぶつぶつを改善するためには、保湿をしっかり行ったうえで、肌のターンオーバーを正常に戻す必要があります。
二の腕のブツブツにおすすめのスキンケア
おすすめのスキンケアは、たまった角質を除去してからの保湿。
角質の除去には、スクラブ入りのソープがオススメですが、気を付けて使用しないと悪化することもあるので注意してくださいね。
【スクラブ入りのソープを使用するときのポイント】
- 肌が柔らかくなった状態で手のひらを使って優しくなでるように洗う
- 週1〜2回を目安に使用すること。
ナイロンタオルでゴシゴシこすって洗うと乾燥の原因になるので、手で洗うようにしてくださいね。
角質を落としすぎても、肌トラブルに繋がるので要注意です!
また、熱すぎるお風呂は、乾燥しやすくなるため避けましょう。
保湿は、角質を柔らかくする働きがある尿素配合のものがオススメです。
肌のターンオーバーを正常にするには?
肌のターンオーバーの乱れを改善するために、次のようなことに気を付けて生活してみてくださいね。
- 体を温める(湯船に浸かる・運動する・体を温めるものを食べる)
- 紫外線ケアをしっかりする(しっかり塗り直す)
- 睡眠時間をしっかり確保
- 睡眠の質を良くするため、就寝前のスマホやお酒は控える
- ストレスを上手に解消する
- タバコを控える(タバコは血行を悪くします)
- ターンオーバーに深く関係している「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」を積極的に摂取する
まとめ
二の腕のぶつぶつは、皮膚が乾燥すると、悪化しやすいので注意が必要です。
悪化してしまった場合や、どうしても気になる場合は、皮膚科を受診して相談してみてくださいね。