なまっているのが恥ずかしい・・・なんていうのはもう昔の話。
最近は、方言でしゃべる女の子が可愛いすぎると注目され「方言女子」なんて呼ぶようになりましたよね。
今回、紹介する方言は、北海道です!
2018年平昌オリンピックで、銅メダルを獲得した女子カーリングチームの選手たちが使って、可愛いと話題になった「そだねー」も北海道の方言。
流行語になりましたよね。
北海道の方言の特徴
北海道の方言といっても、その広さゆえ地域によって異なり、大きく3つに分けることができます。
- 函館など北海道沿岸部
- 道央部などの内陸地方
- 札幌などの都市部
函館など北海道沿岸方言は「海岸部方言」とよばれます。
海岸部方言の中でも、特に訛りが強い「浜言葉」は、同じ北海道の人でも聞き取れないことが多いのだそうです。
道央部などの内陸地方の「内陸部方言」は、「かまかす=かきまぜる」「なげる=すてる」など、東北弁とよく似ています。
都市部は、標準語にかなり近い方言です。
札幌などの若者は、ほぼ標準語を話し、語尾やアクセント・イントネーションだけが、北海道弁になっていることが多いようです。
北海道の方言は、方言の集大成だとよくいわれますね。
明治以降、北海道開拓のため、東北地方をはじめとした日本各地から移住者がやってきたからです。
全国各地の方言が、混じりあって、中にはそのまま導入されたり、独自の発展をしたりして「北海道弁」になっていったようです。

語尾に特徴がある
「~っしょ」「~だべ」
「~じゃん」に似た意味合いで使われ、どれも「~でしょう」という意味。
「~でしょう」から「で」と「う」が取れてしまったんですね~。
例えば「いいっしょ。」「うまいしょ。」「行くべ。」のように使われる。
女性では「〜だべさ」男性では「〜だべや」を使うことも多い。
「そうだべさ」「それくらい、いいべや」など。
「~さ」
文末に「~さ」を、よく付けるのも特徴。
例:昨日さ、天気が良くてさ、散歩に行ったさ。
「〜さる」
「〜さる」は、〜できるといったような意味です。
特によく使われるのが「書かさる」と「押ささる」。
「書く」「押す」「言う」「飲む」は、北海道では、「書かさる」「押ささる」「言わさる」「飲まさる」となる。
間違えてボタンを押してしまった時などには「ボタン、押ささった!」=スイッチを押してしまった!
ボタンを押すことができない時は「ボタン、押ささんない!」といったように使います。
〜かい?
疑問型の時に語尾に付ける。
「~したの?」の「?」に相当する言葉のよう。
「大丈夫かい」は「大丈夫?」と同じ、「大変でないかい」は「大変じゃない?」と同じ。
過去形になる
東北弁でも用いられるが、午前中の比較的遅い時間帯に使う「おはようございました」や、電話での応対時に「はい。○○でした」がある。
また、サービス業、接客業では「〜でよろしかったでしょうか」「お決まりでしたか」と過去形で尋ねる。
15年くらい前だったでしょうか、東京でもこのような過去形の表現が増えはじめ、おかしな日本語としてメディアでも取り上げられていたのを覚えています。これは、北海道の方言だったのですね。知らなかった・・・
【北海道の方言】有名人・ドラマ・映画
北海道の方言を話す有名人
- 大泉洋さん
- 松山千春さん
- 安倍なつみさん
北海道の方言が聞けるドラマや映画
- 北の国から
- 探偵はBARにいる

どれくらい知ってる?北海道の方言
「なんもです」
「ありがとう」と言われた時に「これくらいのことは全然なんともないですよ」という意味で「なんもです」と返します。
「どういたしまして」と同じ使い方ですね。
友達や家族には「なんもなんも」「なんもだよー」なんて使い方をします。
「したっけ」「せば」
「それじゃあ」「それなら」「それでは」というような意味です。
例:「したっけ、明日9時集合ね」
例:「どっちのラーメン食べる?」「したっけ、私は味噌」
「したっけね~」は、「バイバイ」「じゃぁね~」です。
「ばくる」
交換する、取り替えるという意味。
例:「私のと、ばくりっこしない?」
「なまら」
「超」「すごく」「とても」といった意味で、年配の方はあまり使いません。
例:「あのネコ、なまら可愛い」
まとめ
北海道の方言で告白するなら、「ずっと好きだったさ」「なまら好きに決まってるっしょ」。
北海道の方言は、なんだかほっこりしますね。