小学生のお子さんを持つ親御さん、恐怖の夏休みに入りましたね。
夏休み前の保護者会では「夏休みならではの体験をさせましょう」「夏休みの過ごし方次第で、2学期以降に大きな差がつく」なんて言われたりもするので、親としてはプレッシャーもあり「大変」の一言に尽きます
しかし、最近このようなことを聞きました。
「子どもは夏休みに退屈な方が健全に成長できる」
「退屈で孤独な時間が創造性を高める」
「本当に好きなものを探すためには退屈に時間を費やさなければならない」
どういうことなのか調べてみました。
子どもには「暇で退屈」な時間が必要
夏休みの過ごし方、頭の痛い問題ですよね。
子どもたちをダラダラ過ごさせないよう予定を入れたり、夏休みならではの体験をさせなくちゃと、サマーキャンプに申し込んだり、イベントやワークショップに参加したり・・・
仕事が忙しいお母さんたちは、それに加えて、なるべく子どもが1人にならないよう隙間時間を埋めるために、新しい習い事を増やすという話も、私のまわりではよく聞きます。
暇で退屈な時間を過ごすのは、夏休みの過ごし方としては一番ダメなパターンなのかと思いきや、心理学者や児童育成の専門家、精神分析学者によると、子ども時代には退屈な時間が必要だ、退屈は子どもの自立心を高める、退屈をしっかりと経験させたほうがいいといいます。
どういうことなのでしょうか。
退屈しなければ学べないこともある
子どもが退屈しないようにと、親が動けば動くほど、子どもの学ぶ機会を奪っているというのです。
親は与えすぎないことが大事
親が与えすぎる=夏休みの予定をすべて決め管理してしまうと、自分の頭で考えて動くこと、自分の力で退屈を打ち破る工夫や方法を学べないまま大人になってしまいます。
いわゆる「指示待ち症候群」や「無趣味」になってしまうんですね。
私の夫も、会社で部下を育てる立場ですが、指示をしないと動かない「指示待ち人間」が年々増えていると感じるそうです。
「指示待ち症候群」になってしまう原因のひとつが、幼少期の親の過干渉といわれています。
すべて親主導で夏休みの過ごし方を決めれば、親がやらせたいことは体験できても、子どもたちが本当にやりたいこと、興味のあること=趣味を発見できないという可能性も示唆されています。
「暇」は好きなことをじっくりと探す時間
大人になってから「無趣味」で悩んでいる人って結構多いんですよ。
このストレス社会だからこそ、楽しみながらストレスを発散できる「趣味」を見つけることは、将来的にもとても大事だと考えます。
私には3人の子どもがいるのですが、長子は暇になると「何すればいいと思う?」なんて親に聞いてきたり「暇だから寝るわ!」なんて、自由な時間を有効に活用できないタイプです。
最初の子どもだったこともあり、手をかけすぎた(管理しすぎた)かなと反省しています。
下の子どもたちは、暇で退屈な時間の過ごし方を自分で見つけられる人になって欲しいです。
提案は大事
暇で退屈な時間が必要とはいっても、漫画ばっかり、YouTubeばっかり、ゲームばっかり、それを見てイライラする母の図が目に浮かびますよね。
見ている漫画や動画、やっているゲームなど、共通点を探し、興味をもてそうなことを提案してみるのは大事かなと思います。
例えば、マインクラフトというゲームをご存じですか?
その中で、石や鉱石を採掘するのですが、そういったものが展示されている博物館に行ったり、ゲームを作る側として「プログラミング」を勉強して自由研究にしてみるなんていうのはどうでしょうか。
暇してみるという予定
暇すぎて退屈な時間だからこそ、子どもの自発的な行動を促せるチャンス!
それでなくても、普段、学校後に習い事、そして学習塾にと土日も忙しい小学生。
夏休みには、たまには「暇してみる」って予定もあってもいいかもしれません。(先生には叱られそうですが・・・)
とはいえ、退屈そうな子どもの姿を見ていると、つい「ダラダラしていないで・・・」とか「やることがないんだったら〇〇しちゃいなさい」とか言いたくなる気持ちも、私も母親なのでわかるんです。
夏休みの過ごし方次第で差が付くなんて聞くと焦りますし、ムダな時間を過ごしているのではないかと不安になるんですよね。
ぼぉ~っとしているように見えて、実は頭の中では壮大なストーリーを空想している趣味の最中なのかもしれませんし、ぼぉ~とすることがその子なりのストレス解消法なのかもしれない・・・と考えてみようかと思います
まとめ
夏休みの予定や過ごし方は、子ども主導で行い、子どもに選ばせる機会を作ること、子どもにはぼんやりとする時間も大切なんですね。
親も頑張りすぎて疲弊する夏休みは卒業してもいいかも。