最近は、方言でしゃべる女の子が可愛いすぎると注目されていて「方言女子」なんて呼ぶようになりましたよね。
今回、紹介する方言は、京都です!
京都の方言の特徴
京都の方言は、京ことばと言われています。
京都は、平安時代から1000年以上にわたって日本の都が置かれていた場所。
そのため、京ことばは、江戸時代中期頃までは、事実上の標準語とされており、宮中で使用されていた公家(御所)ことばと、一般民衆が使用していた町ことばがありました。
舞妓さんが使う京ことばは「花街ことば」とよばれます。
現代では、「~どす」というような伝統的な京ことばを使いこなせるのは、昭和初期生まれの世代と、舞妓さんくらいです。
遠回しな表現が多い
京都の方言というと、柔らかい口調と物腰が特徴です。
角が立たないよう、相手の気持ちを損ねないよう、オブラートに包んだような曖昧で遠まわしな表現が多いです。決して本音は言いません。
京都の人は腹黒い??
京都の人は腹黒いと聞いたことはありませんか?
京都の人の性格を表す有名なエピソードに、長居する訪問客に「ぶぶ漬け(お茶漬け)でもどうどす?」と聞くというのがあります。
これは、「そろそろお帰りください」とたしなめる意味を込めて言ったのに、それを真に受けたお客人が正直に待っている姿を、空気の読めない厚かましい人だと陰であざ笑うという話です。
これは、あくまで落語で使われたネタです。
しかし、香水のきついお客様に「ええ香りさせてはりますなぁ」と、遠回しに言うことはあるそうです。
これはもちろん香りを褒められているわけではなく、香水つけすぎではないですか?という意味なのです。
これが気遣いなのか、ただのイヤミなのか・・・受けとる人によって変わってくるので、後者の場合だと「穏やかな口調でキツイ事言うなぁ~」「京都の人は腹黒いなぁ~」と感じるのかもしれません。
食べ物に「さん」をつける
食べ物や、自然の物の、頭に「お」を、おしりに「さん」をつけることが多いです。
例えば「お芋さん」「お粥さん」など。
大阪は、飴のことを「飴ちゃん」といいますが、京都では「飴さん」です。
一文字のことばは伸ばす
一文字のことば(一拍の単語)は、伸ばして発音するのが特徴。
例えば、歯のことは「はー」といった感じで、なんだか可愛らしいですよね。
語尾に特徴がある
「~しはる」
「行かはる」「食べはる」など、語尾に「~しはる」を付けると敬語になります。
「~ねんかぁ」
「行くねんかぁ」「寝ててんかぁ」など、語尾の「ねんかぁ」は、「~なんだよね」というようなニュアンスです。
「~へん」「~ひん」
語尾の「~へん」「~ひん」は、標準語の「~しない」に当たる言葉です。
例えば「飲まない」は、京都の方言では「飲まへん」となります。
「~よし」
語尾の「~よし」は「~したら?」というような意味です。
「食べよし!」は、食べてみて!ということです。
【京都の方言】有名人・ドラマ
京都の方言を話す有名人
- 安田美沙子さん(タレント)
- 倖田來未さん(歌手)
- 中村玉緒さん(女優)
- 横山由依さん(AKB48)
京都の方言を聞くことができるドラマ
主に江戸時代を取り上げたNHKの大河ドラマがおすすめ。
「新選組!」「龍馬伝」など。
京都の方言を聞くことができる映画
舞妓さんを題材にした映画がおすすめ。
「舞子はレディ」「舞子Haaaan!!!」など。
いくつ知ってる?京都の方言
「おいでやす」「おこしやす」
どちらも「いらっしゃいませ」の意味ですが、おいでやすは気軽な感じ、おこしやすは歓迎の場面で使われることが多いです。
「よろしゅうおあがり」
「どういたしまして」「お粗末様でした」という意味。ごちそうさまでしたと言われたときに答える言葉です。
「あて」「うち」
「私」という意味。
「おはようおかえり」
「いってらっしゃい」「早く帰ってきてね」という意味。おはようは挨拶の方ではなく「お早う」の方です。
「どやさ」
どうですか?という意味。「ドヤ顔」の由来になった言葉です。
まとめ
京都の方言で告白する場合は、「めっちゃ好きなんよ」「うち、あんたのことすっきやわ」「なんしか、あんさんが、すっきやし」などと言うそうですよ。
「なんしか」は「とにかく」「なんと言おうと」みたいな意味です。
京都の方言、奥深いです。