家族でも、蚊に刺されやすい人と蚊に刺されにくい人がいますよね。
私は子どもの頃は、私だけが刺されまくって家族を蚊の脅威から守っていました(^^;)
「血が美味しいんだよ」なんて言われていましたが、大人になってからはめっきり刺されにくい方の人間になりました。血がまずくなったんでしょうかね・・・
太ってる人が刺されやすいとか、体温が高い人が刺されやすいとかいいますが、いったい何がちがうのでしょうか?
蚊が好むのはどんな人?
蚊に刺されやすい人と、蚊に刺されにくい人は何が違うのでしょうか。
蚊は、二酸化炭素と汗のニオイに誘因される
蚊は、人間が出す二酸化炭素や、汗のニオイ、熱によって、獲物と認識するのだそう。
蚊には、人の吐く息に含まれる二酸化炭素や、汗のニオイのもととなる乳酸や脂肪酸をかぎ分ける能力があり、それらを感知して寄ってきます。
そして最後に、人の体温を認識することで獲物であることを確信、皮膚の上にまでたどりつくのです。
吐く息の量も多い太っている人や、新陳代謝がよく汗っかきの人が蚊に刺されやすいという説は、本当だったんですね。
運動後は蚊に刺されやすい
運動後には、二酸化炭素も汗の量も増えます。汗で虫除けスプレーも流れ落ちてしまっているので、木陰で休むと格好の蚊の餌食になります。
ビールを飲むと蚊に刺されやすい
飲んだアルコールが体内で消化・分解される時には、大量の炭酸ガスが発生します。
それが呼吸によって口から排出されるため、蚊が寄ってきやすくなります。
妊婦さんは蚊に刺されやすい
妊娠するために重要な黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きにより、妊婦さんは0.5~1度ほど体温が上がるほか、二酸化炭素の排気量も21%ほど増加するため、蚊に刺されやすい傾向にあります。
洋服の色が刺されやすさに関係している
色と蚊の飛来数を比較した実験では、黒が最もよく蚊を誘引し、白が最も少ないという結果が出ていました。
黒の洋服は蚊のターゲットにされやすいんですね。
特に黒と白のボーダーは×
コントラストの強さが、蚊の視覚を刺激して寄ってきやすいとのことですよ。
足が刺されやすいのはなぜ?
体の部位の中で足が最も刺されやすいのが「足」。
足の裏は体の中でも汗腺が密集している部位でもあり、肌の常在菌がアミノ酸を代謝する時に発生させる「イソ吉草酸」が、蚊を引き寄せる原因のひとつになっていると考えられています。
「イソ吉草酸」は足のにおいの原因物質、シャワーで流すだけでなく、きちんと指の間までしっかり丁寧に洗いましょう。
血液型は関係ある?
最も刺されやすいのはO型で、1番刺されにくいのはA型だなんて話を聞いたことがありませんか?
O型の人の赤血球を覆っている物質が、普段エサにしている花の蜜によく似ているからだ・・・なんて噂も聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょうか?
血液型と蚊の関連性についての実験は、様々な機関によって行われています。
O型の人を好むという結果がいくつも報告されてはいるのですが、詳しい理由は明らかになっておらず、科学的に否定的な意見の方が多いようです。
蚊は病気を媒介する害虫です
吸血といっても蜂のように刺されても痛みがあるわけではないため(かゆみもそれはそれで嫌ですが)それほど危険ではなさそうに思えますが、蚊は人類にとって最も有害な害虫で、地球上で最も人間を殺害する生物とされています。
なぜかというと、危険な伝染病を媒介するからです。
【蚊によって媒介される病気】
- 日本脳炎
- デング熱
- マラリア
- フィラリア
日本では、昭和20~30年代には毎年数千名の日本脳炎患者が発生し、死亡率が40%を超えることもありました。
昭和40年代からは発生患者数が次第に減少し、平成になると一桁台に激減したものの、できれば刺されたくはないですよね。
人を刺すのはメスだけって知ってた?
ひとことで「蚊」といっても、日本に生息している蚊は、およそ100種。
その中で人の血を吸う蚊は約30種ほどなのですが、多くは、夜に耳元でプ~ンと鬱陶しい「アカイエカ」と、主に昼に活動し公園などで見かける「ヒトスジシマカ」。
人の血を吸うのは、産卵期にたんぱく質を必要とするメスの蚊だけです。
オスや、産卵期以外のメスは、花の蜜や樹液を吸っています。
まとめ
また今年も蚊の季節がやってきました。
蚊は飛行能力が低く風に弱いので、家の中では扇風機やサーキュレーターを活用するのもいいようです。
特に足の裏を拭くのは、蚊対策には効果大。
蚊が多そうな場所に行くときは、蚊が大好きな黒色の服は裂避け、汗はよく拭き、体を清潔に。虫除けスプレーはこまめに塗り直すことで対処しましょうね(^^)/