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俳句の基本。川柳とはどう違うの?子どもでも使いやすい夏の季語を紹介。

なんか難しい・・・と、俳句に苦手意識を持っていた私ですが、最近テレビ番組で、芸能人が作った俳句に採点をする「俳句の才能査定ランキング」を見て、俳句の面白さ、奥深さに今更気づいた次第です。

もうすぐ夏!ということで、夏の季語を集めてみましたので、お子さんと一緒に俳句作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか(^o^)

俳句の基本をおさらい。

俳句とは、5・7・5の、3句17音で表現する短詩で、必ず季語を入れる決まりがあります。

季語とは?

季語とは、季節を表す言葉のことです。

直接「夏の夜」などと「春夏秋冬」を入れても良いですし、間接的な表現の季語でももちろんOKです。

ただ、入れる季語は、ひとつと決まっています。

たとえば、松尾芭蕉の有名な俳句に

「古池や 蛙(かわず)飛びこむ 水の音」

がありますが、この俳句の季語は「蛙」で季節は「春」を表しています。

「蛙」は春先に冬眠から覚めることから春の季語とされています。

切れ字とは?

うまく5音や7音にならない時は「切れ字」を使いましょう。

切れ字の代表格は「や」「かな」「けり」です。

  • 「や」・・・上の句に使われることが多く、詠嘆、呼びかけを表す
  • 「かな」・・・末尾に使われることが多く、感動、詠嘆を表す
  • 「けり」・・・末尾に使われることが多く、断言、断定を表す

字余り・字足らずとは?

5・7・5の17音より多くなってしまったものを「字余り」、逆に少なくなってしまったのを「字足らず」とよびます。

俳句を作る時には、なるべく避けた方がよいのですが、偉大な俳人の作品にも「字余り」「字足らず」は多く存在していますので、あまり考えすぎなくてもいいのかもしれませんね。

音(文字数)の数え方

小さい文字「っ」は1音に数えますが、「っ」以外の小文字は1音に数えません。

例えば・・・「かっぱ」は3音ですが、「しゅくだい」は4音になります。

また、伸ばす音「ー」は1音に数えるので「ケーキ」は3音になります。

季語の難しさは季節のズレ

俳句を作るときに、必ず入れなくてはならない「季語」。

例えば「七夕」は、私たちの感覚で言うと「夏の季語でしょ」と思いますが、実は「秋の季語」なんです。

なんで七夕が秋の季語なのかというと、俳句の季語は旧暦で分類されているからです。

旧暦と、現在の新暦とでは、1ヵ月半ほどのズレがあるので、ややこしく、違和感があるのも当然といえます。

  • 旧暦の「春」・・・1~3月
  • 旧暦の「夏」・・・4~6月
  • 旧暦の「秋」・・・7~9月
  • 旧暦の「冬」・・・10~12月

もうすぐ夏。使いやすい夏の季語を紹介!

【気象・行事など】

五月・こいのぼり・端午の節句・衣替え・田植え 
こどもの日・母の日・山開き

五月晴れ・五月雨・梅雨・夕立・夕焼け・雷・虹・暑さ・秋近し
夏休み・夏の海・帰省・キャンプ・登山・花火・祭

【植物】

新緑・青葉・葉桜・たけのこ・紫陽花・あやめ・菖蒲
バラ・ひまわり・キョウチクトウ・カーネーション

【食べ物】
柏餅・アイスクリーム・かき氷
とまと・なす・メロン・いちご・初鰹(はつがつお)
うなぎ・ところてん・水ようかん・冷奴


【生き物】
カブトムシ・セミ・金魚・かたつむり・ホタル・セミ・こうもり
ホトトギス・カッコウ・テントウムシ・とかげ

【生活など】

うちわ・扇風機・サングラス・汗・日傘・昼寝
風鈴・浴衣・日焼け

 
※夏の季語だと勘違いしやすいもの※

七夕・天の川・朝顔・残暑・墓参り

これらは「秋」の季語なので注意しましょう。

俳句・川柳・短歌の違い

俳句と似ているものに川柳があります。
メディアにも取り上げられている「サラリーマン川柳」を思い出してみてください。

川柳も、5・7・5ですよね。

俳句と川柳の大きな違いは「季語」を入れるか入れないかです。

川柳は、季語を入れなくてもOK、口語調でもよく、自由度が高いのが特徴です。

短歌は5・7・5・7・7の31音で表現します。

俳句より長いので、作るのが少し大変ですが、短歌は季語を入れなくてもよいので、その点は楽かもしれません。

短歌には恋の歌が多いのが特徴です。

まとめ

夏休みに子どもと俳句を作るのもいいですね。

私は、子どもの夏休みの自由課題に「俳句絵日記」なんてイイかも・・・と密かに思っています(^o^)