古代ギリシャ・古代ローマ時代に建てられた賞賛すべき七つの建造物を指す「世界の七不思議」。
2007年に新しく選出された「新・世界七不思議」も興味深いですが、建築物に限らず世界には私たちが知らないミステリースポットとよばれる場所がたくさんあります。
今回は、世界の不思議スポットを5つ紹介しようと思います。
ウユニ塩原・ウユニ塩湖(ボリビア)
南米のボリビア中央西部、アンデス山脈の間に広がる広大な塩の大地。
どのくらい広大かというと、岐阜県とほぼ同じ大きさ。
見渡す限り真っ白な風景で、まるで雪原にいるかのよう。
塩湖全体の高低差はわずか50cm以内の「世界で最も平らな場所」であるため、雨季(12~3月)には、降った雨が流れることも波立つこともなく、塩の大地に薄く水の膜を張ったような状態になることがあります。
空が広大な湖面に映し出されることから「天空の鏡」とよばれます。とても幻想的ですよね。
クシュヴィ・ラス(ポーランド)
ポーランドとドイツの国境付近の町「グリフィノ」にある森「クシュヴィ・ラス」。
クシュヴィ・ラスとは、現地の言葉で「ゆがんだ森」という意味で、その名の通り、400本もの木の根元がすべて北の方向を向いて釣り針状に曲がって生えています。
磁場が原因だとか、猛烈な吹雪が原因だとか言われてきましたが、曲がった木々が規則的に並んでいることからも、自然現象でできたものではなく、船の材料に使うために人為的に変形させて成長させた説が有力です。
アブラハム湖(カナダ)
インスタグラムに投稿されたことから人気になっている幻想的な氷の芸術「アイスバブル」。
日本でも北海道の阿寒湖や糠平湖で見られることもありますが、高確率で見ることができるのが、カナダのアルバータ州にある「アブラハム湖」です。
アブラハム湖は、、1972年のビッグホーンダム建設に伴ってできた人口湖。
凍り付いたアブラハム湖の氷の中に見られる「アイスバブル」の正体は、湖底に生息する植物が発生させるメタンガスの気泡が、氷に阻まれ大気中に放出されずに凍ったものです。
ナスカの地上絵(ペルー)
ペルーの世界遺産である「ナスカの地上絵」が描かれたのは、今から約2000年以上前のナスカ文化の時代とみられており、古代ミステリーのひとつといわれています。
ナスカの地上絵というと「ハチドリ」の絵が有名ですが、今までに発見された地上絵はなんと70種類にもなり、動物、植物、幾何学模様など様々。
そしてその大きさは、小さいものでも50メートル以上、最も大きいとされているペリカンの地上絵は、全長285メートルもあり、空から見ないと地上絵の全体像を把握できません。
現代まで消えずに残っていることにも驚きですが、年間雨量が5ミリ程度の乾燥地帯であるという気候や、風化しにくい石灰質の土、そしてしっかり管理されていることで、現存されているということです。
ナトロン湖(タンザニア)
タンザニアの「ナトロン湖」は、火山灰により自然に出来上がった強塩湖で、真っ赤に染まっていることから「炎の湖」などとよばれることもあります。
ナトロン湖を赤くしている原因は、赤い色素を持つ微生物・藍藻類が大量繁殖した結果。
絶滅危惧種のフラミンゴの群れが棲息する湖としても有名です。
フラミンゴが赤い理由はこの赤い色素を持つ藍藻類を食べているからです。
水温が50~60度と高く、強アルカリ性(pH9〜10.5)で、塩分濃度も高いため、ほとんどの生物が生きることができないばかりか、ナトロン湖に打ち上げられていた動物は、化石化するのだとか・・・。
写真家のNick Brandtさんがその石化した動物たちの写真を公開しています。
正確には、石化ではなく、カルシウム塩が付着して固まった石灰化という現象で、腐ることなく原型のまま保存されるのだそうです。
まとめ
さまざまな研究から、真相が解明されてもいるものも多いですが、想像をかきたてられるようなまだまだ謎が多い不思議スポットも魅力的ですよね。
今回は、世界の不思議スポットの中から私が気になっている場所を紹介しましたが、世界に限らず、日本にもミステリースポット、パワースポットなど、不思議な場所が多々存在します。
旅行に出かける時は、そういうスポットを巡るのもいいかもしれませんね。