付き合っている彼女から「PMS(ピー・エム・エス)だから」と言われたことはありませんか?
「そもそもPMSって何?」と思う男性も少なくないかもしれません。
今回は、
- PMSとは?
- PMSの症状
- PMSの対処法
- PMSの彼女にしてあげたいこと
- PMSの彼女にしてはいけないこと
についてご紹介します。
PMSのことを知って、大切な彼女をサポートしてあげてくださいね。
PMSとは?
PMSは、月経前症候群といって、生理前3〜10日から精神面、身体面にあらゆる不快症状があらわれること。
中には、生理14日前からPMSの症状が現れる人もいます。
PMSは、生理が始まるとともに、症状が消滅していくのが特徴です。
PMSには個人差がある
PMSには、個人差があり、症状が強い女性は、PMSで別人になったかのようになることも。
周りの人も大変ですが、本人もコントロールが難しいので、PMSで苦しむ女性も少なくありません。
精神面での症状が強い場合は、月経前不快気分障害(PMDD)の場合があります。
PMSで悩む女性に対する言葉や行動って難しい
PMSでつらい思いをしている女性に対してどんな言葉をかけていいのか、悩む人も少なくありません。
つらいと言っているところに「大丈夫?」と言えない気持ち、とてもわかります。
ですが、心配している気持ちは伝えたいですよね。
大切な相手だからこそ。
そして、大切な人が心配してくれているのに、イライラしてしまうこともPMSの特徴です。
そんな自分に罪悪感を感じて、自分を責めてしまう女性も少なくありません。
PMSにはあらゆる症状があります
PMSの症状は、精神症状と自律神経症状、身体症状に分かれます。
どちらが片方と言ったわけでなく、同時に体も心も不快になるので、PMSは、本当に憂鬱になります。
PMSの精神症状
PMSの精神症状は、主に以下の通りです。
- イライラしやすい
- 涙もろくなる
- パニックになる
- 情緒不安定
- 抑うつ
- 眠気
- 睡眠不足
- 集中力低下
精神面の症状は見た目に出にくい上、コントロールが難しく、理解してもらえないことで、さらに不安や悲壮感に繋がります。
また、眠いのに、なかなか寝れなかったり、途中で目が覚めてしまったりするので、なかなか疲れが取れず、疲労感を感じやすいこともあります。
PMSの自律神経症状
PMSの自律神経症状は、主に以下の通りです。
- のぼせ
- 食欲不振
- 過食
- めまい
- 倦怠感
食欲がコントロールできないのも女性にとってはかなりつらいもの。
無性に甘いものが食べたかったり、しょっぱいものが食べたくなったりすることも。
体型維持をしている女性でも、PMSだとなかなか体重が落ちなくて悩みます。
PMSの身体症状
PMSの身体症状は、主に以下の通りです。
- 腹痛
- 頭痛
- 腰痛
- むくみ
- 冷え
- 肌荒れ
- お腹の張り
- 乳房の張り
肌荒れやむくみは、見た目に表れるので、気分が憂鬱になります。
また、頭痛や腹痛などの体の不調があると、いつもできていることも、時間がかかってしまいます。
やりたいことがなかなか進められず、イライラしたり、焦燥感を感じてしまうことも少なくありません。
PMSの対処法は?
こここからは、PMSの対処法についてご紹介します。
彼氏もPMSの対処法を知ることで、彼女のつらさを軽減させてあげることができるはずです。
リラックスする時間を作る
PMSになりやすい人は、完璧主義で几帳面、ストレスを多く抱えているといった特徴が当てはまります。
リラックスをするのが難しいといった女性も少なくなりません。
自分にあったリラックス方法を見つけるのって案外難しかったりします。
彼氏から見て、彼女が癒されているように見えることを教えてあげると◎。
彼女からしても「私のことを見ていてくれている」といった安心感に繋がるでしょう。
ビタミン・ミネラルを摂取する
PMSの緩和には、ビタミンやミネラルが効果的。
ビタミンやミネラルは、野菜や果物に豊富に含まれているので、野菜や果物を積極的に食べましょう。
ビタミンB6
ビタミンB6は、肌荒れや貧血、むくみの軽減に効果的。
ビタミンB6が含まれている食材は、以下の通りです。
- ニンニク
- マグロ
- サバ
- レバー
ビタミンD
ビタミンDは、心や神経のバランスを整えるのに効果的。
セロトニンの調節を行い、最近では、メンタル症状にも効果的だということがわかっています。
また、カルシウムとビタミンDを多く摂取することで、PMSが和らぐという研究結果も出ています。
- 鮭
- さんま
- ヨーグルト
- 牛乳
カルシウム
カルシウムは心の不調に効果的。
カルシウムが含まれている食材は、以下の通りです。
- しらす
- チーズ
- ほっけ
マグネシウム
マグネシウムも精神面の不調に効果的です。
マグネシウムが含まれている食材は、以下の通りです。
- 納豆
- きなこ
- 木綿豆腐
大豆食品は、女性ホルモンを整える大豆イソフラボンが含まれているので、特におすすめです。
カフェインやアルコールを控える
カフェインやアルコールの摂取によって、PMSの症状を悪化させてしまいます。
眠いからカフェインをとりたかったり、気分が落ち込むからアルコールでテンションを上げたくなるのはわかりますが、PMSの自覚がある方は控えましょう。
ハーブティーやルイボスティーなど、カフェインが含まれていない美味しい飲み物を見つけるのもおすすめですよ♪
ピルの服用も
PMSがつらいという人の中には、ピルを服用している女性も。
筆者の私自身、PMSの症状が重いので、ピルを服用しています。
ピルを飲んでいても、PMSの症状がありますが、生理のリズムが安定しているので、備えることができて◎。
万が一の妊娠のリスクにも効果的なので、PMSがつらい方はピルを服用することもおすすめです。
漢方を飲む
漢方は、即効性はありませんが、継続的に飲むことでPMSを緩和させてくれます。
体に優しいので、安心して飲めるのも嬉しいポイント。
漢方は、ドラッグストアやネット通販で気軽に買えます。
病院で処方してくれるところもあるので、婦人科の先生に相談してみるのも◎。
病院で処方されると保険診療になることがほとんどなので、安く購入することができます。
PMS症状が重い場合は仕事の負担を減らす
あまりにPMS症状が重い場合は、休んだり、ペースを落とすなど、仕事や家事の負担を減らしましょう。
サポートしてくれる人がいれば、頼るのが◎。
つらいときは、我慢せずに休んだ方が、ストレスの軽減になり、症状が和らぐことも。
彼女が無理をしているようなら、「休んだら?」と声をかけてあげてほしいです。
PMS中の彼女にしてあげたいこと・気をつけてあげたいこと
ここからは、PMS中の彼女にしてあげたいことをご紹介します。
情緒不安定なときや体調が優れない時に、好きな彼氏がそばにいてくれることは心強いこと。
彼氏がリードしてくれると、安心感が増します。
以下で紹介する、PMS中の彼女にしてあげたいことをさりげなく実践してあげれば、二人の仲がさらに深まるはずです。
彼女の生理周期をなんとなく把握しておく
PMSは、生理前の不調症状のこと。
生理の周期を把握しておくことで、「そろそろPMSがくるな」、と彼氏も心構えができます。
生理前だからと言ってくれる彼女なら準備できますが、中には言わない彼女もいますよね。
だいたいでいいので、彼女が月の初めに生理がきているか、月末に生理がきているのかなどをチェックしておくのがおすすめです。
PMSだと気づかないで「なんでイライラしてるの?」なんて言ってしまったら、大喧嘩になりかねません。
女性は、ホルモンバランスの変化が著しい生き物です。
彼女の体の変化に気遣ってあげれれば、自然と言葉や行動も優しくなれるはずです。
リラックスできる時間を増やす
家でも簡単にできる方法としておすすめなのが、深呼吸。
「一緒に深呼吸をしてみよう」と彼女をリラックス状態にもっていってあげましょう。
リラックスしてPMSのイライラ感が落ち着くのを実感できれば、彼女も安心することができます。
また、余裕があれば、一緒にヨガや瞑想に誘ってみるのも◎。
PMSを女性のものとして考えるのではなく、一緒に支えてくれているという実感が彼女にとって嬉しいものになります。
一つの作業に集中させる
現代人に多いのが「マルチタスク」。
食事をしながらスマホをいじったり。
なにかしらながら作業が多いんですよね。
このながら作業は、呼吸を浅くして、自律神経を乱す原因になってしまうんです。
PMS中は、特に日々の生活を丁寧にする意識が大切。
食事中のスマホをやめれば、食事がいつもより美味しく感じられるはずです。
彼氏としては、食事中の会話を楽しませてあげると◎。
ずっと話している必要はありませんが、無言になると、スマホをいじって食事をしてしまう彼女もいると思うので、適度なタイミングで
「美味しいね」「おかわりいる?」など声をかけてあげましょう。
彼氏が自分のことを気遣ってくれているとわかると、情緒不安定なPMS症状も和らぐかもしれません。
好きな香りで癒してあげる
香りも自律神経を整えるのに効果的。
彼女が好きな香りを知っていれば、芳香剤や、ボディクリームなどをプレゼントしても◎。
部屋を暗くしてアロマキャンドルをつけて、光と香りで癒すのも素敵ですね。
好きな香りのボディクリームやボディオイルで、軽く腕や足をマッサージしてあげると喜んでくれるはずです。
PMSでは、むくみの症状もあります。
マッサージしてあげるとむくみの改善にも繋がるので、体のつらさを和らげることができます。
家事などをサポートしてあげる
PMSの症状である頭痛や腹痛などによって、家事がうまく進められないことも。
精神的にも不安定な時期なので、やるべきことはわかっていても、なかなか動けないといった女性も少なくありません。
そんなPMS中に、家事のサポートをしてくれると、とても嬉しいものです。
できていないことを強調すると、逆効果なので、
「何か手伝えることある?」
など、サポートしてあげる姿勢を見せてあげるのがコツ。
完璧主義の女性であれば、できていないことを責められていると受け取ってしまうこともあるので、PMS中は、特に、彼女の性格に合わせて言葉を選びたいものですね。
漢方をおすすめしてみる
PMSがつらそうな彼女には、漢方をおすすめするのも◎。
PMSがつらいけど、対処方法を知らない女性って案外多いんですよね。
生理前の数日だから…。と諦めてしまっていることも。
なので、彼氏がPMSの緩和に漢方がいいと知っていることで、
「私のために調べてくれた」
と嬉しい気持ちになるはずです。
PMSに効果的な漢方の種類は、主に以下の7種類。
- 五苓散(ゴレイサン)
- 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
- 加味逍遙散(カミショウヨウサン)
- 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
- 桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
- 温経湯(ウンケイトウ)
- 半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
など、たくさんあるので、症状に合わせて選ぶのがよいでしょう。
病院でも漢方を処方してくれることがあるので、PMSが重い彼女なら病院に行くことも進めてみてもいいかもしれません。
PMSの彼女にしてはいけないこと
最後は、PMSの彼女にしてはいけないことをご紹介します。
特にPMSは、体も心もデリケート。
本人が一番辛いということをわかってあげることができれば、PMSも一緒に乗り切れるはずです。
できていないことを指摘する・責める
体調や精神面が優れないPMS中には、思うように行動できないこともしばしば。
部屋が散らかっていたり、洗濯物や使った食器が溜まっていても、指摘したり、責めてはいけません。
彼氏としては、責めたつもりがなくても、PMS中の彼女にとっては、敏感なので、ネガティブに捉えてしまいます。
PMS中は、仕事をすることで精一杯。
家事はどうしても後回しになってしまうんです。
なので、できていないことを指摘されたり、責められると、彼女はイライラしてしまうのもうなづけますよね。
できていないことを責めるよりも、つらいPMS中でも仕事を頑張っていることを褒めてあげましょう。
できていることを褒めることで、彼女の気持ちも前向きになるはずです。
「太った?」など体型について発言する
PMSの症状にむくみがある通り、いつもと変わらない食事でもPMS中には、全身がむくみやすいです。
むくみで輪郭が一回り大きくなることもあるくらい。
PMSのむくみで「太った?」と言われると、かなり傷つきます。
普段冗談ぽく言って許されることも、PMSの彼女に言ったらなかなか許してくれないでしょう。
男性が思う以上に女性は影で努力をしているものです。
大好きな彼氏には、可愛い自分でいたいと思っています。
PMSではもちろんのこと、それ以外のタイミングでも、彼女に対して体のことを発言するのは注意した方が◎。
PMSだから会わないという選択
彼女によっては、PMSの時は会いたくないという人もいるかもしれません。
それなら良いのですが、彼氏から「PMSだから会わないでおこう」と提案するのはおすすめしません。
彼氏側としては、何もできないから、会う必要がないと考えてしまうかもしれませんね。
ですが、女性は、つらいときこそ彼氏に側にいてほしいと思っています。
PMSの彼女に対して、どうしていいかわからないことも多いかと思いますが、彼女は、情緒不安定な時に彼氏が一緒にいてくれれば、それだけで安心するんです。
少しそっとしておくくらいがちょうど良い
彼女がイライラしているのを見ると、なんとかしてあげなくちゃと焦ってしまう男性も少なくありません。
ですが、PMS中は、本人もコントロールできないほど情緒不安定。
あれこれ彼女のために行動したり、話しかけるよりも、少しそっとしておくくらいが◎。
頑張ってくれているのは嬉しいですが、そっとしてくれた方が、自分の気持ちと向き合えて冷静になりやすいんですよね。
彼氏は、「何かやってほしいことがあったら言ってね」といったスタンスの方がうまくいくはずです。
まとめ:PMSはつらい。パートナーだからこそわかってほしいんです
いいかがでしたでしょうか。
今回は、
- PMSとは?
- PMSの症状
- PMSの対処法
- PMSの彼女にしてあげたいこと
- PMSの彼女にしてはいけないこと
についてご紹介しました。
生理もつらいですが、PMSも同じくらいつらいもの。
むしろ、PMSの方がつらいときもあるくらいです。
そして多くの女性が、大好きなパートナーだからこそ、つらさをわかってほしいとどこかで思っているはずです。
今回の記事を参考にPMSで悩む彼女のサポートをしていただけると嬉しいです。
つらいことも楽しいこともシェアできるカップルになれるといいですね。
過去には、生理中のおすすめの過ごし方についても記事をまとめておりますので、ぜひ彼女と一緒にチェックしてみてくださいね♪